私は朝ドラが見れない

だいたい長続きしない。

激狭一方通行ロータリー

舞台のある小説について。

舞台のあるアニメやドラマのその舞台に行く聖地巡礼をあまり体験したことがない。

オタクにしては登場人物と同じ景色をみたい、とか、同じ空気を味わいたい(?)とかの欲がわりと低い方だと思う。

 

つい先日に読んだ本「起終点駅ターミナル」(著:桜木紫乃)に

北海道の釧路駅で主人公の男がある女性が駅に送るために車をロータリーへ寄せるシーンがある。

そのシーンを読んだ時に「あの激狭一方通行ロータリーか!」と思ってしまった。

色々と思い出しても釧路駅のロータリーは、あのドライバーと同乗者の良心に全てがかかっていると言ってもいいあのロータリーは、一方通行な上に道幅が1台分しかない、おまけにぐるぐると回るようなロータリーではなくて半円の道というか、一度出ると道に完全に出てしまいもう一度入ろうとすると駅前の交通量の多い道で右折→再び右折しないといけないのでまぁまぁ面倒くさい仕様だった筈だ。

小説の女性が主人公にどうこう言っている間にも始発の電車に乗ろうとやって来た後続車の圧があって、あ~~そんな感じだった!みたいな気分に。

釧路駅が出てくるとは聞いていたけれどもそこまで出てこないな…と思ってたら、ある意味で釧路駅を象徴している激狭ロータリーが出てきて自分の記憶と照らし合わせ、この小説に立体感をもって読むことが出来た。びっくりした。

ちなみに本はすごく面白かった、感想とか別途にちゃんと書きたい。

 

聖地巡礼じゃないけど、その土地を知っているor知れば、より思い入れは強くなるのかもしれない。